【米国株】ジム・インテグレーテッド・シッピング・サービシズについてまとめてみました。(ZIM)

サテライト投資

ZIMは1945年創業のイスラエルの海運会社です。

今月の配当が1株当たり17ドルという驚異の金額です。自分も株式を購入するために少し調べてみました。

業績

近年の業績は以下の通りです。情報源はYahoo!Financeです。

2021年IPOした銘柄なので、2020年以前のデータが何を意味するのかは謎です。IPO前のイスラエルでのデータでしょうか?あくまで参考です。2018年と2019年の純利益がマイナスなのはちょっと怖いですね。(ちなみにコロナは2019年12月初旬に第1例目の感染者が報告されているため、別な理由と推測しています。)

EPS39.2でPERは2.12であるのは驚くべき数字です。この数字を見るともっともっと株価はあがっていいのかな?と思います。

四半期ごとのコンセンサス予想もすべてBeatしてきています。(Yahoo!Financeより)

業績の内訳

ここからは決算報告より、好調だった業績の内訳を確認していきます。

好調の要因は太平洋とアジア地域内での運行量の増加のようです。特にアジア地域内の運行量は1.5倍に上昇しています。

対して、以下が現在の船舶に対する、新規造船の注文数の推移です。

新規造船の注文数は2020年付近から急に増えており、現在24.6%です。建造に2,3年かかるとすればそろそろ完成してくるころでしょうか?新造船が増えれば運賃は下がるのでしょうか。。ボトルネックが船ならば運賃は下がってくると思いますが。

ちなみに、注文数が少ないのは、環境規制により新しい造船を作りにくい状況だからとZIMは言っています。参入障壁となり、ZIMには追い風ですね。

次に運賃を見ていきます。FBX(コンテナ運賃指数)は以下の通り推移しています。

https://fbx.freightos.com/より

上の通り運賃は2021年から急激に上昇しており、今も高水準で続いています。

ZIMはアジア地域での運行量が多いので上海発の運賃を調べると以下の通りです。

https://en.sse.net.cn/indices/scfinew.jspより

ご覧の通り2022年になってピークアウトしています。 これはこわい。。

まとめ・考察

決算書を確認した結果より、ZIM好調の要因はコロナ回復後の急激な運行量の増加と運賃の高騰によるものと考えます。

デジタル化への投資などもありますが、何か突出した技術で選ばれているというよりは、長年の実績で選ばれているということでしょうか。

そうであれば、太平洋とアジア地域内の運行量の要となる中国経済を注視する必要があります。

特に最近はロックダウンが発生したり、ロシアのウクライナ侵略がらみで米国ににらまれているので、コロナの大流行や米国からの経済制裁があれば中国発の物流が滞り、ZIMの売り上げにも影響してくるはずです。

個人的にはカントリーリスクに振り回されるのはこりごりなので、ZIMは短期投資と割り切ることにします。

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投資は自己責任でお願いします。<(_ _)>

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