9/13に発表された8月CPIが予想を上回ったことにより、米国株式市場の指数は大幅なマイナスとなりました。
S&P500は-4%を超える下げ、NASDAQも-5%を超える大きな下げでした。
では、そもそもなんでCPIによってここまで株価が大きく動いたのか調べてみました。
そもそもCPIとは
CPIとはConsumer Price Indexの略で、日本では米国消費者物価指数と言われることもあります。
米労働省が毎月中旬に公表しています。衣料や食料品など約200項目の品目の価格の変化を調査して指数化したもので、インフレ率を分析するための最重要指標として注目されています。
CPI値が株式市場に与える影響は
CPIが大きいとインフレ率が大きく、CPIが小さいとインフレ率が小さいと評価されます。インプレ率があまりにも大きいとFRBはインプレを抑制するために金利を上昇させるよう働きかけます。
金利の上昇は株価にはマイナスの作用をするため、金利上昇⇒株価低下が一般的です。
8月のCPIは前月比で予想-0.1%だったところ、まさかの+0.1%だったため、
これまでのFRBの働きかけで収まったと思われていたCPIがまさかの上昇⇒9月のFOMCでの金利の大幅上昇予想⇒株価低下、が起きてしまったと思われます。
次に、8月のCPIが(予想より)大きな値だった原因を調べてみます。
2022年8月CPIの内訳
下記のサイトではCPIのサマリーを確認できます。
Consumer Price Index Summary – 2022 M08 Results (bls.gov)
上記よりエネルギー価格は下落したものの、食料品・新車・住宅の上昇が引き続き強く、結果的にCPIが予想を上回ってしまったと思われます。
特に住宅価格のインフレはなかなか収まらないしつこいものと言われることもあるみたいです。
これからもインフレとFRBとの戦いは長く続くことを思わせるような結果でした。
昨日の指数下落が大きくなった一因として、今回インフレ(⇒高金利)の長期化が予想・嫌気されたことも考えられると思います。
以上です!
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